岩宇土山・上福根山1645m 脊梁の山々
【日時】 ２００２年３月３日（日）
【天候】 晴
【メンバー】 ＢＤＩ氏とＣＪＮの２人 途中で仲間多数と合流
【アプローチ】自宅（甘木市）−大分道−九州道−地方道−R455
−地方道−林道登山口
【山名】 岩宇土山1347m・上福根山ｶﾐﾌｸﾈﾔﾏ1645m 脊梁の山々
【コース】 林道駐車(6:40)−石仏(7:55)−展望岩(8:38)
−岩宇土山山頂(9:14)−林道川口線(9:55)(10:05)
−上福根山山頂(10:47)−林道川口線(11:26)(12:00)
−分岐(12:17)−杣道出合(12:55)−広場(13:10)
−はじめての渡河(13:33)−第１久連子橋(14:08)
−登山口(14:15)
【参考資料】 「熊本県の山歩き」葦書房
今回は友人に案内を頼まれて、福寿草の花を観賞するために先週に引き続き再度行ったものです。
いつものように午前３時前には起床して午前３時２０分には出発し、甘木で待つ友人を乗せて甘木ＩＣから九州道松橋ＩＣへ、そして五木村頭地経由で走った。時に小雨があった。午前６時過ぎに登山口に到着。山旅人さん達のグループは起床している。なかむとしさんの車がある。福山さんも来ている様だ。ガスで岩宇土山方面は見えない。
登山口付近の急登 お地蔵さん 鍾乳洞近くの福寿草 前回と同じく短ゴム長靴を履きＷストックを持って準備する。団体さんが登りだした。私も友人を連れているので早めだが、午前７時前に登山開始をした。いきなりの急登なので、ここがはじめての友人も先々の登路の様子が気になる様だ。右斜上方へ登り、さらにすぐに左斜上方登る。まもなく樹林に入れば手入れの良い登山道になってくる。尾根に取り付くとほぼ稜線上を歩くことになるが、稜線の左右を歩くこともある。時には急登もあるがおおむね歩きやすい。落葉樹林の合間から右に積岩山などがそして左には茶臼山方面が見えてくる。周りの山は朝日が当たって来た。登山口のガスは雲海だったようで晴天だ。雲はない。絶好の登山日和だ。それに風もなく暖かい。
友人は割合ゆっくり歩くので、彼の後ろを歩いた。団体さんを追い抜き、落葉樹の合間からの景色を楽しみながら登る。急登もあるがゆっくりとそして時には休憩を多く取り入れて歩く。左前方に白い岩壁が見えてくると鞍部で、小さな石像がありこれの脇を登路は右の方へ巻いて登っていく。福寿草が咲いていた。この辺りで山旅人さんグループに追い抜かれた。石灰岩の岩クズのある斜面を巻くように歩く。前回は気づかなかったが、途中のスズタケの中にも福寿草があった。杉の植林地帯に近づくとすぐ手前が福寿草の群生地だ。早朝なのだが、開花しているものもあり、先週より盛りに近く花もたくさん見ることが出来た。この杉林にある赤い布片のとおりに歩く。杉林の下にも花が咲いていた。これを抜けると登路は左斜上へ登る。「岩宇土鍾乳洞」（久連子鍾乳洞）の前を抜け右側の急坂を登れば、稜線につく。ここはＴ字路になっている。山旅人さんらは展望岩から降りてきた。私たちも行くことにする。
鍾乳洞 展望台からの上福根山 岩宇土山山頂付近 左へ狭い岩尾根を伝って展望岩へ行く。ここからは展望が良いのだが、久連子の集落は雲海の下だ。上福根山がよく見えている。写真を撮って稜線を分岐に戻りそのまま稜線を歩いて岩宇土山を目指す。動植物採取禁止の看板を見ると自然林の尾根で福寿草も咲いている。
人工林が現れてくると伐採地で、右側には植林がしてある。この辺りまでは手入れの良い登路だ。まだ背が低いのでここからは廻りがよく見える。しばらく石灰岩の岩クズのガレタ場所を登る時には後ろに大きく展望が開ける。ここにも福寿草が咲いていた。これを過ぎるとスズタケがうるさくなってくる。先週は雪があり濡れたが、今日は乾燥しているので濡れることはない。鹿よけのフェンスが現れる。ヒノキの苗が植わっているようだが大部分は鹿の食害でなくなっている。杉も植わっている。荒れた人工林だ。フエンスを右に見ながら歩く。まもなく左方にスズタケの中に分け入っていく。その左側は人工林になっている。しばらく展望のない稜線を歩けば痩せ尾根となり、灌木の中に岩宇土山の標識がある。記念写真を撮って、すぐに上福根山を目指す。
ここからスズタケをかき分け下る。スズタケが無くなるとまだ杉の幼苗の植林地になり展望が良い。正面に上福根山が見える。急な坂を下れば鞍部に達する。ここにテープがあり左へオコバ谷に下る入口のようだ。再度の登りが始まる。この辺りは日当たりが良い。快適な登路とは言い難いが踏み分けは割とはっきりしていて、テープもあるので道を誤ることもない。時に休みながら進む。1442mのピークを目指す。テープに沿って踏み分けを伝いピークは左を巻くようにスズタケの中を下る。
岩宇土山と上福根山・鞍部 林道 上福根山山頂 広く開けた場所に突然出ると、すぐに林道に出る。ここはカーブで広くなっている。ここからの展望も良く、遠く紫尾山あたりから、仰烏帽子山や五木白髪山、国見山などが見えている。日当たりよく暖かで、休憩には良い場所だ。今回は食事をこの林道ですることにして、ザックをデポして山頂を目指すことにした。
ここの尾根堀切を登るとスズタケの切り分けがしてある。尾根に取り付けばブナなどの立ち枯れの多い場所を登ることになる。この日は踏跡もすっかりハッキリしていた。ブナの大木も多くなってくる。少しはシャクナゲも現れてくる。間もなく、大岩が立ちふさがるが右に登路が付いている。これは結構急坂になっている。スズタケなどにつかまり登る。上部に登りついて少し休む。更に岩につかまりながら再度尾根に取り付く。先週は雪が吹き溜まっていたところだ。まだ雪が残っているところがあった。ここ辺りからシャクナゲが多くなり目立ってくる。さらに急なやせ尾根を登りザレ場をトラバースしながらシャクナゲを乗り越え、またくぐりながら登っていると山旅人さんらが下山してきた。林道で食事ということだ。テープと足跡に従って登ると岩のある上福根山山頂だ。
二等三角点にタッチして周りを見ると落葉樹の間から遠景が見えいている。今回は記念写真を撮ってすぐに下山だ。下山は分岐まで往路を戻ることになる。団体さんも多く登ってきた。ジムニーさんのグループと出合った。
林道で昼食 下山ルート・徒渉 下山道の林道 林道で多くの人たちが食事をしていた。山旅人さんらも食事中だった。我々もここで食事とした。しばらく休んでいるとジムニーさん達も降りてきて食事の準備をしていた。我々は出発だ。
上福根山途中の林道からの仰烏帽子山 福寿草 往路を引き返し、岩宇土山への登り返し直前の鞍部に赤いテープの所から右（西）へと下る。杉林の中の滑りやすい道だ。すぐ伐採跡の広場がある。ここから前回（2月）は道を間違えていたようだ。今回は右下方へと下った。ここにはわずかだが水が出ている。この脇を下る。この辺りの落葉樹林帯の福寿草は花が良い咲き加減で写真をしばらく撮った。福山さんやなかむとしさんもしばらく写真を撮っていた。更に杉林に入り滑りやすい斜面をしばらく下ると杣道に出る。この辺りは伐採跡で先週より花が多いようだ。
福寿草 福寿草 この杣道を左へと下りば、杉林ですが、福寿草も見ることが出来る。更に下れば伐採後の平坦地で日当たりも良く福寿草の花はすでに開きすぎている様だ。登路からはずれたところに穴場があると聞いたのだが、時間がないのでそのまま下山することにした。
ここからの下山路は右下に谷音を聞くことになります。途中の斜面左右にに良く開いた福寿草群生がある。道なりに下って行くと前回は涸谷だったがこの日は水が流れている谷に出る。これを下り更に水流のあるオコバ谷を渡り右岸を下る。杉林の中や谷に沿って下る。斜面はザレているので落ちないように用心が必要だ。荒れた茶畑の中を下り竹林の中を下ると谷を左岸へ渡る。この辺りでも福寿草を見ることが出来る。
もう一度渡河して右岸を下ると堰堤の工事があっている。この辺りは右岸は歩けないので谷中の州を歩きます。先週は更にに右岸へあがり谷沿いを下ったのだがこの日はすぐ初め堰堤の所の車道に渡るようになっていた。工事用道路にあがり左岸を歩けば第１久連子橋だ。たくさんの車が道路脇に駐車していた。
夕方に所用があるのですぐに帰途についた。往路を戻ったのだが夜中は車の少ない国道3号線も昼間の日曜日は混んでいる。二本杉峠経由で帰った方が道幅は狭い所もあるがが時間的には早かったかもしれない。
