ハシバミ 初版グリム童話を読んで
ハシバミが登場する「灰かぶり」を読みました。そこでハシバミについて調べてみました。
ハシバミの木は30年くらいの寿命しかなく、6〜7m位の樹高しかなりません。紀元前6000年頃からヘーゼルナッツ(ハシバミの実)は食用にされてきています。栄養価の高い木の実である。
ヨーロッパではハシバミの枝は占い棒に適している考えられてきました。この棒を使って水脈や鉱脈を探すのです。これは泥棒や殺人犯人、逃げた家畜を探すためや旅人が路に迷った時にも使われました。そして、ハシバミは魔法の杖にもなったのです。ギリシャ神話ではヘルメスがアポロから授かったハシバミの杖で人々の心や体の病を癒やしたのです。今日の医学シンボルはハシバミの魔法の杖と2匹の蛇となってい ます。
20世紀になるまでハシバミは性愛と豊穣ののシンボルでした。イギリスではハシバミの実を使った恋占いが知られています。
そして、グリム童話の「灰かぶり」(シンデレラ)ではこのハシバミの若枝が不幸な末娘の運命を変えます。しかし、このグリム童話の初版「灰かぶり」とみなさんよくご存じのペローの「シンデレラ」では結末が全く違っています。ペロー版はめでたしめでたし、「灰かぶり」では二人の姉は失明します。シンデレラは邪眼を持つ魔女として描かれてい ます。